F1.8開放で撮影
(林谷の20cm)
6月2日 林谷 晴れ AM11:00〜PM3:30
ペンタ18〜55mmの18mm側で撮影えー、久々にお魚の写真が載ります。また、タイトルにも天気と釣り時間が入って、ようやく釣りレポートらしい記事となりました。
まず上のアマゴ写真ですが、これを写したレンズは「Carl Zeiss Pancolar 50mm F1.8」という大昔のレンズで、訳あってそれを坪さんから頂いたので、その試写です。大昔のレンズなんで、私のペンタDL2に付けるにはアダプターが必要で、またそのアダプターはカメラ本体に取り付けるため、非常に厄介。それで私は、そのアダプターをレンズ固定に改良した(ストッパーを外したので、カメラを肩に掛けてブラブラしてると、レンズがポトリと落ちる可能性がある)。
また、やはり大昔のレンズなんで、もちろんマニュアルホーカス、絞込み測光です。
色々と手間のかかるレンズですが、大昔のレンズなのに、健気にもちゃんと写る。どなたかの感想にもありましたが、なにかと気をつけて使わないといけない、まったりとしたバンブーロッドのような、可愛いレンズです。

アマゴを入れたランディングネットは新作。クレモナ糸は、より細い2号を買って、新たに編んだ。糸が細いから、そしてフレームも小さいから、これだと20cmのアマゴが23cmに見えるハズ、とのセコイ魂胆です。(クレモナ糸は1クリ買った。約1000m。とても使い切れん。欲しい方、タダであげます)
右側の写真は、緑に包まれる林谷の風景です。

さて、この日は久々の林谷。
前回来たのは5月始めで、なんだか殺風景な感じですぐに帰った。やはりここは6月以降の緑に包まれた風景がヨロシイ。釣果は6〜7寸アマゴを5〜6匹。ソソウも多々あり。ただし良型は1匹も出なかった。釣り人らしき車は3台も見たし、お魚をサバイた跡もあった。ちょっと林谷らしくないな。
私にとっての林谷は、釣れない谷のはずだったんだけど・・・。
昨年から薄々感じてはおったんですが、もしかしたらこの林谷は、ようやく復活したのかも知れません。
久々に渓流らしい谷を歩いたせいで、股関節が痛い。

昼食時には、これまた久々に読書もした。
井伏鱒二著「川釣り」:岩波文庫
この本は以前船長から借りて読んだことがあって、こういう良い本はどうしても手元に置いておきたくって、それで少し前にブックオフで買った。内容は、エッセイ・紀行文・短編小説ありと盛り沢山。井伏さんの本だから、当然さりげないユーモアが溢れてるし、えーなんと言ったらいいのか、風味がよろしいのです。
この本を読んで、「グダリ沼」に行かれた方は多いと思うし、釣り雑誌には時折「グダリ沼」の記事が出てくる。
あと「白毛」。これは井伏さんがある川を訪れた折、2人組の若い釣り人と出会って、そしてハリスを忘れた事に気づいたその2人組に羽交い絞めにされて、ハリス用にと、井伏さん自身の「白毛」を抜かれたお話。これは危機迫ってて面白い。ちなみに井伏さんの白毛は0.4号くらいだったそうです。
私は近ごろ釣り雑誌をほとんど読みませんが、釣りエッセイ集は時折読みます。でも今だ、この「川釣り」を越えるエッセイ集には出合ったことはありません。この本は、私の一番のオススメです。

翌日は、久沢と石徹白下流へ行ってボウズ。前日に引き続き、股関節が痛かった。
(う〜ん、やはり釣りレポートとは言えんか・・)

この大石は、どれだけの大水が出ても、私の知る限り動いてません。
(林谷の大石)
6月16日 庄川 晴れ AM10:30〜PM4:00
今日、庄川漁協の年券を買った。多くの方はご存知でしょうが、ここの年券は他の漁協と違って、買ったその日から1年間有効となります。これは非常に親切なシステムで、ついつい年券を買いたくなってしまうし、また買ったからには、何度も庄川へ来てしまう。これは釣り人にとっても庄川町にとっても、お互いに利になります。
他の漁協も見習ってもらいたいところです。

さてこの日はまず、六厩へ行く。平水でカンカン照り。このフラットな川では釣れる気がせんが、とりあえず小ビール持って川に入る。時折小魚が出るも、釣ったのは瀬の開きのしょーもないとこでライズしてた20cmヤマメ1匹のみ。この川は、多少増水してないと良い釣りが出来ない。
次は三谷川。橋の上から川を覗くと、開きに出てたイワナがサーっと走る。川に入って釣り始めても、開きに出てたイワナがサーっと走って、上流に居たイワナを追い込む。それでもまあ数匹釣った。サイズは20cm止まり。少々不満。
それからまた場所移動して、今度は庄川上流へ行く。ここは釣り人が多い。下流側から車を進めて釣り人の車を発見し、さてこれくらい距離をとって釣り始めればいいかと思う所にちょうど車がある。その繰り返しでどんどん上流へ行って、ようやく入渓する。ここでも数匹のイワナを釣る。やはりサイズは20cm止まりです。

まあ、1日通して見れば10匹以上釣った訳で、私としては上出来ですが、本当はアマゴを釣りたいのだ。

翌17日は、林谷へアマゴ釣りに行く。釣果は20cmアマゴ1匹。なんとも林谷らしい。
持参した本は、京極夏彦著「どすこい」:集英社。7編の短編からなる、デブを主人公にしたパロディー集。ヌラヌラとした暑苦しさがなんとも面白い。笑えます。

(土京川の風景)
6月23日 土京川 晴れ AM11:00〜PM4:00
先日、ある知人とお話をしてた折「あなたのHPは風景写真ばっかですねー」と言われてしまった。
うむ、確かにそうかも知れん。
でもねぇ、お魚の写真なんてどれも代わり映えしないけど、渓の風景はいろんな顔を見せてくれる。それは、シーンと静まりかえった渓であったり、荒々しい渓であったり、蒸し暑かったり、寒々としたりもする。私にとっては、そんな写真を撮ろうとするのも、「釣り」の一部なのです。あと、渓でのお昼寝も読書も、もちろんビールやケーチャンも、それは然り。。
私は、やせ我慢の好きな見栄っ張りなのです。
(本心:大きい魚一杯釣って世間に自慢してぇー!!)

さて今日の撮影地は・・・、いえいえ、釣行地は土京川。昨日は結構雨が降ったので、アメダス見て極力雨量の少なそうなとこを選んだつもり。でも現地についたら結構増水してた。多分、私の狭い行動範囲ではたいした差はないんだと思う。
白泡が多く、毛ばりを流すポイントも少なくなってるものの、とりあえずドライフライが流せます。いつも釣るとこよりずっと上流に入ったので、川歩きにも苦労はなし。が、お魚が出てくれない。増水すれば活性が上がっても良いはずなんだけど、出ない。時折出るのは仔アマゴで、しかもシビアな出方をする。流れが速いからフライにドラグがかかってるせいかとも思うけど、フラットなポイントでもシビアな出方をする。よーわからん。
結局5時間も川に居て、釣れたのは仔アマゴ1匹のみ。
この日の成果は、せいぜい上の写真だけか・・。この写真、水面が緑色をしとりますが、これは決して緑藻が繁殖しておる訳ではありません。クリアウォーターで底石は白い。ここは緑のトンネルの中のような渓なので、上空の青葉が反射しておるのです。

翌日は雨の降る中、ウェーダー履いて、カッパ着て、傘さして、そして中型三脚にカメラ乗せて牛道へ行った。そして撮ったのが右上の写真。苦労すれば良い写真が撮れるかと言うと、決してそういう訳ではないと言う見本です。
やせ我慢の好きな私でも、さすがにこれを「釣り」とは申しません。